手術加療
手術加療
県内の機関病院、角谷整形外科病院で、培ってきた低侵襲かつ合併症の少ない手術、特に肩関節・股関節領域については、専門性の高い手術を行ってきました。
外来での機能を重視した診察・診断・治療も大いにこだわりのあるポイントですが、開業するにあたり、これまでの経験を活かし手術を続けることが、自身の武器でもあり、社会貢献であり、自身の責務であると考えております。
社会から必要とされる限り、自身の手術、および後進の指導に邁進したいと思います。
「われわれ整形外科が治すことのできる病態は限られている。」
これは私の診療の根底にある考えで、多くの患者様は自らの治ろうとする力で良くなっていくと考えています。だからこそ、患者様の治癒を邪魔しない、治癒に最善の環境をサポートすることがこのクリニックのコンセプトです。
しかしながら、腱が切れてしまったり、関節の変形がひどくなってしまった場合、どうしても手術でないと治療できない病態が存在します。手術が必要な患者様に対し手術をしないことも治癒環境の邪魔をすることであり、必要な手術は躊躇わずに提案し、治癒に最適な環境をトータルにサポートしたいと考えています。
手術の際は、正常組織は傷つけず身体に負担の少ない低侵襲、かつ合併症の少ない手術を信条としています。
手術は提携病院と密に連携して行います。
当院は連携病院と提携し、手術枠を確保しているため、おおよそ希望日に手術を行うことが可能です。仕事や学校、スポーツ活動の事情などを踏まえ、手術日程をご相談ください。
肩関節手術:500例を超える執刀経験
関節鏡手術で、断裂した腱板をスーチャーアンカーも用いて修復します。
インピンジメント症候群
上腕二頭筋長頭腱損傷、脱臼、pully損傷、インターナルインピンメント
関節鏡手術で、バンカート病変と言われる損傷した関節唇を修復します。
必要に応じて、関節包の縫縮やRemplissage、烏口突起移行術を追加し、制動性を高めます。
いずれも、関節鏡を用いることで、正常組織を傷つけることなく、より正確で強固な修復が可能になります。
“リバース” 型人工肩関節という特殊な人工関節手術です。
日本整形外科学会ガイドラインによる厳格な実施医ライセンスを要する手術です。
これまで治療困難であった修復不能な腱板断裂の患者様に対する手術であり、力強く腕を上げることが可能となります。
筋間アプローチにより、正常組織への侵襲を最小限に、反転型の特殊な人工関節を設置します。
ナビゲーションや、CTデータから3Dプリンタで再現した患者様の骨モデル・患者様専用のデバイスを用いることで、より正確なインプラント設置をおこなっております。
超音波ガイド下に安全に第5・6頚椎神経をブロックし、肩周囲のみ選択的に麻酔を効かせた状態で、拘縮の原因となっている関節包・癒着した組織を愛護的に剥がします。
関節鏡視下に、実際に肥厚・短縮した関節包、癒着した組織を確認し、確実に、安全に、選択的に剥離操作を行います。
250例を超える執刀経験
AL-Supineアプローチ(仰臥位での前外側アプローチ)をいち早く取り入れました。
筋・腱・靭帯など、正常組織の温存・選択的リリースを行うことで、疼痛をとるだけでなく、安定性を確保したまま、可動域を獲得し、より良い股関節機能再建に努めています。
術後は、運動制限を設けずに日常生活はもちろん、スポーツ復帰が可能になります。
さらに、近年ではよりインプラントの設置精度を高めるために、AR-Navigationシステムも併用し手術をおこなっております。
いわゆる野球肘(離断性骨軟骨炎、関節ねずみ)、テニス肘(上腕骨外側上顆炎・短橈側手根伸筋断裂)などに対し、低侵襲な内視鏡手術を行っております。
いずれの手術も、海外でのトレーニングや国内トップサージャンの手術見学・情報交換など研鑽に励んでおります。