長引く痛みの新しい治療選択肢「動注治療」とは? ― 痛みの原因となる「モヤモヤ血管」にアプローチ ―|宮整形外科クリニック|和歌山市秋月の整形外科

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長引く痛みの新しい治療選択肢「動注治療」とは? ― 痛みの原因となる「モヤモヤ血管」にアプローチ ―|宮整形外科クリニック|和歌山市秋月の整形外科

長引く痛みの新しい治療選択肢「動注治療」とは? ― 痛みの原因となる「モヤモヤ血管」にアプローチ ―

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長引く痛みの新しい治療選択肢「動注治療」とは?

~痛みの原因となる「モヤモヤ血管」にアプローチ~

「湿布や痛み止めを使っても、なかなか痛みが良くならない」

「注射やリハビリを続けているけれど、痛みが繰り返される」

「レントゲンでは大きな異常がないと言われたのに、痛みが続いている」

このようなお悩みはありませんか?

整形外科では、関節や筋肉、腱などの痛みに対して、内服薬、湿布、注射、リハビリテーションなど、さまざまな治療を行っています。

しかし、こうした治療を続けても、十分に改善しない痛みがあることも事実です。

近年、そのような長引く痛みの原因の一つとして、「モヤモヤ血管」と呼ばれる異常な新生血管が注目されています。

今回は、このモヤモヤ血管にアプローチする新しい治療選択肢「動注治療」についてご紹介します。

① なぜ痛みが長引くのでしょうか?

私たちの身体は、けがや炎症が起こると、その組織を修復しようとする働きを持っています。

その過程では、炎症部位に新しい血管が作られることがあります。

通常、炎症が落ち着けば、こうした血管も減少していきます。

しかし、炎症が長期間続くと、本来は減少するはずの血管が残り、異常な血管が増えてしまう場合があります。

これが、いわゆる「モヤモヤ血管」です。

このような異常血管の周囲では神経も増えたり、過敏になったりすることがあり、慢性的な痛みに関与していると考えられています。

つまり、痛みが続く背景には、骨や軟骨の変形だけでなく、血管や神経の変化が関係している可能性があるのです。

② 動注治療とは?

動注治療は、痛みの原因に関与していると考えられる異常な新生血管に対して、動脈から薬剤を注入する治療法です。

手首や足首などの動脈に細い針やチューブを挿入し、目的の部位に薬剤を届けます。

薬剤によって異常な新生血管の血流を減らし、慢性的な炎症や痛みの軽減を目指します。

一般的な痛み止めの注射や、関節内に薬剤を注入する治療とは異なり、痛みに関与する血管そのものにアプローチすることが大きな特徴です。

また、切開手術を必要とせず、外来で短時間に実施できる点も特徴の一つです。

③ どのような痛みに効果が期待できるのでしょうか?

動注治療は、特に慢性的な炎症が関係していると考えられる痛みに対して検討されます。

例えば、次のような疾患です。

手・指の痛み

  • 母指CM関節症(親指の付け根の痛み)

  • ヘバーデン結節(指の第一関節の痛み)

  • ブシャール結節(指の第二関節の痛み)

  • 一部の腱鞘炎

足の痛み

  • 足底腱膜炎

  • アキレス腱炎

  • 外反母趾に伴う痛み

これらは動注治療が検討される代表的な疾患ですが、すべての方に適しているわけではありません。

痛みの原因や症状、これまでの治療経過などを確認したうえで、適応を慎重に判断する必要があります。

また、疾患によって治療効果に関する研究の蓄積も異なります。

④ 治療はどのように行うのでしょうか?

動注治療は、基本的に外来で行います。

STEP 1:診察・適応の判断

痛みの部位や症状、これまでの治療経過を確認します。必要に応じてレントゲンや超音波検査などを行い、動注治療が適しているか判断します。

STEP 2:動脈から薬剤を注入

手首や足首などの動脈から、細い針やチューブを使用して薬剤を注入します。

薬剤の注入自体は数分程度で終了することが多く、大きな切開は必要ありません。

STEP 3:治療後の確認

注射部位の出血や皮膚の状態、しびれなどがないか確認します。

問題がなければ、その日のうちに帰宅できます。

治療効果の現れ方には個人差があり、比較的早期に痛みの変化を感じる方もいれば、数週間かけて改善する方もいます。

⑤ 副作用やリスクはありますか?

身体への負担が比較的小さい治療ですが、リスクが全くないわけではありません。

注射部位の内出血や痛み、薬剤注入時のピリピリとした感覚、一時的な皮膚の赤み、アレルギー反応などが生じる可能性があります。

また、動脈に薬剤を注入する治療であるため、意図しない部位の血流障害や神経障害などにも注意が必要です。

使用する薬剤や患者さんの状態によってもリスクは異なります。

治療前には、期待できる効果だけでなく、こうしたリスクや治療の限界についても説明いたします。

⑥ 動注治療を受ければ、痛みは必ず治りますか?

残念ながら、すべての痛みが改善するわけではありません。

慢性的な痛みには、炎症だけでなく、関節の変形、神経障害、筋力低下、身体の使い方など、さまざまな要因が関係しています。

動注治療は、こうした原因のうち、異常な新生血管が関与する痛みに対して効果が期待される治療です。

一方で、比較的新しい治療であり、疾患ごとの長期的な有効性や安全性については、今後も研究が必要です。

そのため、従来の治療をすべて置き換えるものではありません。

内服薬、注射、リハビリテーションなどの保存療法で十分な改善が得られない場合に、検討できる治療選択肢の一つと考えています。

⑦ 和歌山でも動注治療を受けられます

宮整形外科クリニックでは、動注治療を開発した奥野祐次先生が院長を務める「オクノクリニック」とライセンス契約を締結し、動注治療を導入しています。

これまで、慢性的な痛みに対する専門的な治療を受けるために、遠方の医療機関を検討されていた方もいらっしゃると思います。

当院では、和歌山にお住まいの方にも、こうした治療選択肢をご提供できるようになりました。

私たちが大切にしているのは、単に痛みを和らげることだけではありません。

「診療を通じて、あなたの人生を豊かに」

痛みのために諦めていた趣味やスポーツ、日常生活での何気ない動作を、少しでも快適に行えるようになること。

そのために、従来の治療に加え、新しい医学的知見も取り入れながら、一人ひとりに適した治療をご提案していきたいと考えています。

長引く手指や足の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

※動注治療は自由診療です。治療の適応や費用、リスクなどについては診察時にご説明いたします。

 

この治療はオクノクリニックの奥野先生によって2014年に開発されたものです。
当院はオクノクリニックとライセンス契約を結び動注治療を行なっております。

オクノクリニック公式ホームページ
https://okuno-y-clinic.com/


次回予告

第2回では、長引く痛みの原因として注目されている「モヤモヤ血管」について、さらに詳しく解説します。

なぜ異常な血管が痛みを引き起こすのか?

レントゲンではわからない痛みと、どのような関係があるのか?

できるだけわかりやすくご紹介していきます。