【PFC-FD療法シリーズ第1回】再生医療の分野で注目されるPRP療法。その技術から生まれたPFC-FD療法とは?|宮整形外科クリニック|和歌山市秋月の整形外科

〒640-8322
和歌山県和歌山市秋月474-1
073-474-3811
WEB予約 LINE
ヘッダー画像

ブログ

【PFC-FD療法シリーズ第1回】再生医療の分野で注目されるPRP療法。その技術から生まれたPFC-FD療法とは?|宮整形外科クリニック|和歌山市秋月の整形外科

【PFC-FD療法シリーズ第1回】再生医療の分野で注目されるPRP療法。その技術から生まれたPFC-FD療法とは?

Pocket

再生医療で注目されるPRP療法。その技術から生まれたPFC-FD療法とは?

 

自分の血液を活用する、関節の痛みに対する新しい治療選択肢

「年齢のせいだから仕方ない」と関節の痛みを諦めていませんか?

「膝が痛くて、階段の上り下りがつらい」

「立ち上がるときに痛みがあり、外出がおっくうになってきた」

「ヒアルロン酸注射を続けているけれど、なかなか改善しない」

「手術を勧められたけれど、できれば避けたい」

このようなお悩みを抱えている方は、少なくありません。

関節の痛みに対しては、運動療法や薬物療法、関節内注射、そして手術など、さまざまな治療方法があります。

その中で、近年注目されている治療選択肢の一つが、PFC-FD療法です。

今回は、PFC-FD療法とはどのような治療なのか、その基本的な仕組みをご紹介します。

PFC-FD療法とは?

PFC-FDとは、Platelet-Derived Factor Concentrate Freeze Dryの略称です。

日本語では「血小板由来因子濃縮物(凍結乾燥)」と呼ばれます。

私たちの血液に含まれる血小板には、傷ついた組織の修復過程に関わるさまざまな成長因子が含まれています。

PFC-FD療法は、患者さんご自身の血液から血小板由来の成長因子などを含む成分を調製し、患部に投与する治療です。

自分自身の血液を利用することが大きな特徴です。

どのような仕組みで痛みに働きかけるの?

変形性膝関節症などでは、軟骨の変性だけでなく、関節内の炎症も痛みの原因となります。

PFC-FDには、血小板に由来する複数の成長因子などが含まれています。

これらの成分が、関節内の炎症環境や組織の修復過程に働きかける可能性が研究されています。

ただし、PFC-FD療法によって失われた軟骨が元通りに再生することが確立されているわけではありません。

また、痛みの改善効果には個人差があり、すべての患者さんに効果が得られる治療ではありません。

PRP療法とは何が違うの?

PRP療法は、患者さん自身の血液から血小板を多く含む血漿を取り出し、患部に投与する治療です。

一方、PFC-FD療法では、血小板由来の成長因子などを含む成分を濃縮し、凍結乾燥した製剤を使用します。

PRP療法と共通する考え方を持つ治療ですが、製造工程や投与する成分が異なります。

そのため、PRP療法で報告されている治療効果が、PFC-FD療法でも同じように得られるとは限りません。

この違いについては、次回のブログで詳しく解説します。

どのような方が治療の対象になるの?

PFC-FD療法は、変形性膝関節症などに伴う慢性的な関節痛に対して検討されることがあります。

特に、保存療法を続けても十分な改善が得られず、手術以外の治療方法を希望される方にとって、選択肢の一つとなる場合があります。

ただし、痛みの原因や関節の状態によって適応は異なります。

当院では、診察や画像検査などを通じて痛みの原因を評価し、患者さん一人ひとりに適した治療方法をご提案します。

PFC-FD療法は保険適用になるの?

PFC-FD療法は、公的医療保険が適用されない自由診療です。

また、現時点では標準治療として十分に確立された治療ではなく、有効性や長期的な安全性について、さらなる検証が必要です。

治療を検討する際には、期待できる効果だけでなく、費用やリスク、ほかの治療方法との違いについても十分に理解することが大切です。

当院が大切にしていること

宮整形外科クリニックでは、痛みを取り除くことだけを治療のゴールとは考えていません。

「もう一度、旅行を楽しみたい」

「痛みを気にせず散歩したい」

「趣味のスポーツを続けたい」

そんな患者さん一人ひとりの「こうありたい」を実現することが、私たちの目指す医療です。

PFC-FD療法も、そのための選択肢の一つです。

もちろん、すべての方にこの治療をお勧めするわけではありません。

リハビリテーション、薬物療法、従来の注射治療、手術など、それぞれのメリットとデメリットを踏まえ、患者さんと一緒に最適な治療を考えていきます。

「手術以外の選択肢を知りたい」

そのような方も、どうぞお気軽にご相談ください。


次回予告

【PFC-FD療法②】関節の痛みにどう働く? PFC-FD™療法の仕組み

PFC-FD™療法の特徴は、ご自身の血液に含まれる「成長因子」の働きを活用することにあります。

では、この成長因子は、関節の痛みにどのように関わっているのでしょうか?

実は、変形性膝関節症などの関節の痛みには、軟骨のすり減りだけでなく、関節内で生じる炎症も深く関係しています。

次回は、血小板由来の成長因子が持つ働きや、PFC-FD™療法によって期待される作用について、わかりやすく解説します。