【動注治療シリーズ 第3回】動注治療はどうやって効くの? 薬剤と治療の仕組み|宮整形外科クリニック|和歌山市秋月の整形外科

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【動注治療シリーズ 第3回】動注治療はどうやって効くの? 薬剤と治療の仕組み|宮整形外科クリニック|和歌山市秋月の整形外科

【動注治療シリーズ 第3回】動注治療はどうやって効くの? 薬剤と治療の仕組み

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【動注治療シリーズ 第3回】動注治療はどうやって効くの? 薬剤と治療の仕組み

~モヤモヤ血管へのアプローチと、従来の治療との違い~

「動注治療って、普通の注射とは何が違うの?」

「血管に薬を入れて、本当に痛みが良くなるの?」

「正常な血管まで傷つけてしまわないの?」

動注治療についてお話しすると、このような疑問を持たれる方もいらっしゃいます。

前回は、長引く痛みの原因の一つとして注目されている「モヤモヤ血管」と、その周囲で起こる5つの変化についてご紹介しました。

今回は、そのモヤモヤ血管にアプローチする「動注治療の仕組み」について、わかりやすく解説します。

   

① 動注治療は、どのような治療なのでしょうか?

動注治療は、痛みのある部位につながる動脈から薬剤を注入し、慢性的な痛みに関与していると考えられる異常な新生血管の血流を減らすことを目指す治療です。

慢性的な炎症が起こっている組織では、細く不規則な異常血管が増えている場合があります。

こうした血管の周囲では、炎症細胞の浸潤や痛みを伝える神経線維の増殖などが認められることがあり、痛みを長引かせる一因になっていると考えられています。

動注治療は、この異常な血管に着目した治療法です。

② なぜ動脈から薬剤を注入するのでしょうか?

動脈は、心臓から送り出された血液を身体の各組織に届ける血管です。

動注治療では、この血液の流れを利用して、治療対象となる部位へ薬剤を届けます。

例えば、親指の付け根の痛みに対して治療を行う場合、手の血管を通じて目的の部位へ薬剤が届くようにします。

通常の関節注射や腱鞘内注射が、痛みのある組織やその周囲に直接薬剤を注入するのに対して、動注治療では血管を通じて治療部位へアプローチする点が大きく異なります。

ただし、薬剤が目的の異常血管だけに届くわけではありません。そのため、治療部位の血管の走行や周囲の組織への影響を考慮しながら、安全性に配慮して行う必要があります。

③ 使用する薬剤は、どのように働くのでしょうか?

動注治療では、異常な新生血管の血流を減らすことを目的として、薬剤を動脈内に注入します。

治療法によって使用する薬剤は異なりますが、代表的なものとして、イミペネム・シラスタチンという成分を含む薬剤が研究で用いられてきました。

この薬剤は、本来は抗菌薬として使用される医薬品です。

動注治療では、薬剤を調製した際に生じる微細な粒子が、異常な新生血管の血流を一時的に減少させるという作用が想定されています。

異常な新生血管は、正常な血管とは異なる構造や血流の特徴を持つ場合があり、こうした違いを利用することが治療の考え方の一つです。

ただし、異常血管だけが選択的に閉塞することや、痛みが軽減する仕組みのすべてが解明されているわけではありません。

また、抗菌薬として承認されている薬剤を血管塞栓の目的で使用する場合は、承認された効能・効果とは異なる適応外使用となります。

当院で使用する薬剤の詳細や、期待される効果、リスクについては、診察時にご説明いたします。

④ 正常な血管への影響はないのでしょうか?

ここは、患者さんにとって特に気になる部分だと思います。

動注治療は異常な新生血管の血流を減らすことを目指しますが、正常な血管への影響が全くないと保証できる治療ではありません。

薬剤が目的としない血管に流入した場合、皮膚や神経などの組織に影響を及ぼす可能性があります。

そのため、治療前には血管の状態や基礎疾患などを確認し、治療の適応を慎重に判断します。

治療後にも、皮膚の色調や感覚、注射部位の状態などを確認することが大切です。

⑤ 痛みはすぐに良くなるのでしょうか?

動注治療後の痛みの変化には個人差があります。

比較的早期に痛みの軽減を感じる方もいれば、数週間かけて変化が現れる方もいます。

一方で、十分な改善が得られない場合もあります。

また、慢性的な痛みには、炎症や異常な新生血管だけでなく、関節の変形、神経障害、筋力低下、身体の使い方など、さまざまな要因が関係しています。

そのため、動注治療を行った後も、必要に応じてリハビリテーションや運動療法などを組み合わせることが重要です。

動注治療は、すべての痛みを一度で解決する治療ではなく、慢性的な痛みに対する選択肢の一つです。

⑥ 従来の注射治療とは、何が違うのでしょうか?

整形外科では、痛みに対してさまざまな注射治療を行っています。

例えば、局所麻酔薬は痛みを伝える神経の働きを一時的に抑え、ステロイドは炎症反応を抑える目的で使用されます。

一方、動注治療は、慢性的な痛みに関与する異常な新生血管の血流にアプローチする治療です。

それぞれ治療の目的や作用の仕組みが異なるため、どちらが優れているというものではありません。

症状や痛みの原因、これまでの治療経過などに応じて、適切な方法を選択することが大切です。

⑦ 手術以外にも、検討できる治療法があります

長引く痛みに対して、薬物療法や注射、リハビリテーションを続けても、十分な改善が得られない場合があります。

一方で、手術を行うほどの状態ではなかったり、手術以外の方法を希望されたりする方もいらっしゃいます。

動注治療は、そのような場合に検討できる治療選択肢の一つです。

宮整形外科クリニックでは、整形外科専門医による診察や画像検査を通じて痛みの原因を評価し、従来の保存療法に加えて、動注治療などの選択肢もご提案しています。

大切なのは、新しい治療を受けること自体ではありません。

痛みを改善し、その先にある日常生活や趣味、スポーツなどを、より快適に楽しめるようになること。

「あなたの“こうありたい”を実現させ、人生が豊かになるお手伝い」

私たちは、その思いを大切にしながら、一人ひとりに適した治療を考えていきます。

長引く手指や足の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。


動注治療について

この治療はオクノクリニックの奥野先生によって2014年に開発されたものです。
当院はオクノクリニックとライセンス契約を結び動注治療を行なっております。

オクノクリニック公式ホームページ
https://okuno-y-clinic.com/

※動注治療は自由診療です。治療の適応、費用、期待できる効果、主なリスク・副作用については診察時にご説明いたします。


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